はじめて北京に来た時は、まだみんな人民服でした。 TAXI拾うのにホテルまで行っていました。 その後留学で来た時には町中に黄色い「面的(1BOXのTAXI)」が走りまわっていました。 今回の駐在の初めでもヨーカ堂はありませんでした。
なのに、今では人工雪のスキー場が3つも4つもあって、家から1時間足らずで日帰りスキーができるようになりました。 実は昨年から行ってみたいと思いつつも実現できなかったのですが、思い立って家族で出かけてきました。
場所は、北京の北の郊外、懐柔県です。 自宅から車で約1時間。 経験者からスキーを借りたりするのに時間がかかるから早く行ったほうが良いよ、と言われ7時に出発。 当然の事ながら一番乗りでした。 万里の長城の見えるスキー場とは宣伝文句にありましたが、まさに長城の間にあるといって良いくらいです。
人工雪ですので、左のパンフレットのように雪山の中のスキー場ではありません。 ハゲチョロケの岩山と長城が周囲の景色です。 今年オープンしたばかりという事もあるのかどうかは知りませんが、リフトが1本、Tバーリフトが1本、昔なつかしロープトウが2本と言う組み合わせの上に、真中から上のほうの上級者コースは、まだ雪がついていません。 リフトの上から見る限りでは、頂上付近の斜度は相当なものです。 コース幅も狭く、一体どれだけの人が無事に降りてこられるか、と心配になるくらいでかなり楽しめそうです。
真中から下のほうとなるとかなりダラダラの緩斜面でしたが、こちらも5年ぶりのスキー、子供連れとまあそれなりに楽しめました。
気になるお値段はというと、結構な値段です。 休日だったせいもありますが、貸しスキー、靴、リフト乗り放題で1日340元/人、半日でも190元/人。 家族4人で1日遊んで1360元!(2万円)! まあ日本だと交通費はかかるわ、なんだかんだと比べ物にはなりませんが、ここは北京ですよ。 平均月収が1000元ちょっとの世界で、この値段はないでしょう。 スキー場も心得ていて、まず400元/人のデポジットを出せない人にはあそばせないというシステム。 これならとりっぱぐれはありません。 貸しスキーや靴は、「輸入物」と書いてありましたが、一目見て「確かに!!」と納得できる代物でした。 靴にもスキーにも、「ハチ高原」とか「民宿 とのや」だとか書いてあります。 そうです、日本の貸し靴、スキーの中古品でした。 さすがにストックだけは、日本製の1番安い奴の新品でしたが。 貸出所のよこには、しっかりと用具を壊した時の費用と言う表が貼ってありました。
いつもこういう遊び場に来ると思うのですが、中国の人は、日本人よりも遊びが上手です。 というよりも遊びに来たのだからと全力で遊んでいる気がしてなりません。 なにか参加するような場面でも、面白そう!と感じると、他人の眼など気にせずにやってしまう思いきりがあります。 (まあ裏を返せば、自分のことしか考えていないともいえるのですが…) スキーだって、ほとんどの人には生まれて初めての遊びです。 スキーウエアだって着ているわけではありません。 みんな普段の街着のままです。 なかには驚くべく事ながら、背広にネクタイ姿というオジさんまでが、ころんで雪まみれになりながら思いっきりの笑顔で遊んでいます。上の写真のような初心者ゲレンデだって、彼らにとっては急斜面ですが、格好もなにも気にせずにグングン直滑降です。
このスキー場の面白いところ(日本ではありえないこと)をいくつか…
1)ゲレンデに 「転倒助け起し係」の少年が、やたらにいっぱいおり、ころんだりするとほぼ間髪を入れずに走ってきて助け起してくれる。
2)リフトに乗るときに、スキーを脱げと言われる。手に抱えて乗るのは面倒であるが、ほとんどの人が生まれて初めてスキーをしに来て、スキーを履いたまま乗ったら、降りるときにどんな惨状になるかは、明白です。
3)さすがにTバーリフトやロープトウではスキーを脱げとは言われないが、ご想像のように転倒者が相次ぎ、なかなかまともに終点までたどり着けない。
4)ゲレンデに普通の格好をして、ただ写真をとったり景色を眺めている人がやたらといる。 家族で遊びに来たのはいいが、費用が高いのでおじいさんやおばあさんは、子供や孫の様子を見るためだけにリフトに乗ってやってくる。
5)子供に、多少難しい斜面に挑戦せよと要求していたら、可哀想だからやめさせよと回りの人が余分なことを言ってくる上に、「転倒助け起し係」のお兄ちゃんが、規則を守らないと怪我をしてもスキー場は関知しない、とわざわざ通告に来る。 (じゃあその規則を見せろ というと持っていないと言うのが、中途半端ですが)
6)スキーセンター(とは呼べないが他に言い方を思いつかない)にも、スキー場のどこにも更衣室がない。
7)国産のTバーリフトが故障したら、20分後には、溶接工のオジさんが塔の上に登って溶接作業をしており、その15分後には、何事もなかったかのように運転が再開されていた事。(以下の写真を参照下さい)
まあ設備は、そこそこの水準ですが、サービスはやはり中国、北京! トイレに行こうと思ったら鍵がかかっています。 そこらのお姉ちゃんに「鍵が開いていない」というと、「掃除中!」と言い返され、食堂には、「一度食べたら忘れられない農家の味!」と看板がたててあるが、言ってみると学校か、工場にもないような料理が並んでいて、25元/人。
今まで何もなかった田舎の農家の人達が働いているので、素朴と言えば、この上なく素朴で、それなりにあたたかいのですが、払っている金は決して安くはありませんからねェ。 何年か経つうちには改善されるかもしれません。
何よりも冬になると、何もすることがなかった北京で遊びが一つ増えたこと、家から自分で車を運転しないで片道1時間でスキーができること、そのうえ家に帰ってから自宅にマッサージの先生が来てくれてゆっくりと按摩をしてもらえること、等など、時代は変わっているのですね と思わずにはいられません。

懐柔県のスキー情報に続いて、SRSKさんから 密雲南山スキー場の写真と情報をいただきました。
ありがとうございます。 という事で、遊びに行く方への追加情報です。
写真で見る限り、密雲のこちらのほうが、コースも広そうで楽しめそうです。 場所が密雲ですので懐柔よりは若干時間がかかるかな、と言うところですが約1時間半。 頂上付近は平均斜度36度ということですので、滑りがいもありそうです。リフトもスキーを履いたまま乗れるという事で、これも便利!値段もほぼ同等、ということで次回はこちらへ行って見ようと思っています。
尚、南山スキー場のHPアドレスは、これ! http://www.nanshanski.com/ 当然ですが中国語です。