2001年、北京の春節は、朝の雪ではじまりました。 いつもはTAXIや自転車が行き交い、乞食が金をねだる風景の北京の街角ですが、車も人も少なくとってもすっきりしています。 日本人の多く住んでいるマンションはガラ―ンとしてほとんど無人の状態です。 みんな日本に帰ったり、オーストラリアや東南アジアへ太陽を求めて出かけてしまいました。 私は1週間の何もしなくて良い久々ののんびりした休暇をこの街でぶらぶらして過ごします。
東岳廟は、道教の古いお寺で、普段は観光客もほとんど訪れることの無い静かなところです。 一昨年までは修復工事中で公開されていませんでしたが、修復もだいぶ進んだので「北京の風俗記念館」のようにして公開されています。 境内では北京の昔の遊びや、屋台の食べ物屋などもでて毎年ちょっと静かに北京のお正月を楽しみたい人達が集まってきます。 廟会という昔ながらの北京のお正月風景もにぎやかで良いのですが、あまりにも人が多いので私にはこの位がいいと感じられます。 上の写真の昔ながらの鐘や太鼓も境内の龍の踊りもほとんど全部が、近所の人達の協力で成り立っていると言うのもなかなか味があって良いところです。 みんなとっても楽しそうです。
境内に入るともともと道教のお寺ですので、門があったり、両側には石碑が立ち並んでいたりします。 他のお寺とちがうのは、人の道に外れたことをしたりすると死んでからどのような目にあうかという事をかなり具体的に模型をつかって示したりしていることです。 お正月ですから来ている人達もほとんどが家族ですので、おじいさんやお父さんたちが、小さな子供に向かって「言うことを聞かないと、こんなひどい目にあうぞ。」などと笑いながら話をしていたりします。
そうかと思うと「財産の神様」なんて言うのもあったりしますので、そう言うところには結構人だかりがしていて熱心に拝んだりしているところが、「中国社会主義的資本主義」を象徴するようで、ほほえましかったりもします。
境内を進んでゆく道の両側には、お札がびっしりとぶら下がっています。 全部真っ赤というのが日本と違うところですが、中身は似ていて「家内安全」「交通安全」「家業安泰」「祈願成就」などと言うところがほとんどです。 1セットが2個になっていて、1個をここへぶら下げておいて、自分がもう1個をつけておくというのが習慣のようです。

あちらこちらで、飴細工をしていたり、福笑いがあったり、時間によっては雑技や手品のイベントもあります。 屋台で北京の昔ながらの「小吃」(ちょっとした食べ物)を食べたりしながら、家族連れで中で遊んでいるというだけですが、来ている人がほとんど地元の人なので(外国人や日本人もいましたがほとんどが駐在員風でした。)時間は全然気にしないよ、と言う様子でのんびり遊んでいます。 でわたしものろのろと遊んでいるうちに、「これは!!」というものを発見しました。 上の写真の最後の1枚をよく見ていただきたいのですが、左から 「サソリ」 「セミの幼虫」 「バッタ」の順です。 焼き鳥のように串に刺さっており、油でジュジュッと揚げてから、バリバリと食するものでした。 この隣に並んでいた 「カイコのさなぎ」 というのは比較的ポピュラーなもので、私も動揺はしませんでしたが、セミとバッタには久しぶりにお目にかかったもので思わず写真を撮ってしまいました。 サソリの唐揚げと言うのは、中華料理ではよく出てくるもので、カラッとさえ揚がっていれば、カワエビの唐揚げの感覚で食べられるのですが、セミとバッタはなにせ丸々と太っているものですから、カラッと揚がっていても 「ムニュ、クチュ」 と妙に歯ごたえがあって、味はさておき、そんなに頻繁に食べたいものではありません。 (どちらも食した経験がありますので歯ごたえを思い出してしまいました…) 値段はどれも5−6元/串でした。
いろいろあった模型の人形の中で、うちのカミサンが最も気に入っていたのは右の 「うそつきは舌抜きの刑」執行風景でした。 まだ色がついていませんが結構リアルな表情で痛そうです。 おもわず執行人の顔が会社の上司に似ていると思ったので、今年は 真面目に働こうと思ってしまいました。
さて明日は、朝陽公園のイベントを見に行ってみようと思います。
朝陽公園は、なにかとイベントを行う時に最近よく使われています。 春節にもなにやらイベントがあるという事で、今日は出かけてみました。 今日は昨日よりも少し風が強いのですが、それでもまあまあのんびりしたお正月天気であることには変わりありませんでした。
いきなり驚かせて申し訳ありませんでしたが、本日の最高作品かもしれません。 1枚3元で入手した 公安のお面です。 だいたいお面も日本のものよりもペラペラである上に、変わったものが多いのですが、公安 と言うのは始めて見ました。 あまりに面白かったのでつい無意味に買ってしまいました。 あとで公安好きの「Kazugon」さんにプレゼントしましょう。
公園の中では、高さ10m、約100mにわたされたロープを使う 「綱渡り」や、「かぶりもの」付のオバさん達の踊り、雑技、昔の格好をして鐘と太鼓の演奏 などがいくつか行われていました。
なんともいえない中国味をお楽しみください。
綱渡りって言うのも、これだけだだっ広い所で、特に盛り上げようという演出も無く淡々と開始されて、何のハラハラも、ドキドキもなく淡々と演技が進むと 「フーン、寒いのに大変だね。」くらいの感想になってしまったりして、申し訳ないような気もしました。
みなさん、晴舞台ですのごく真面目に踊っていらっしゃいますが、かぶりものはあってもなくても怖いものですね…
なんとなく中身もおんなじだったらどうしようと思うくらい、そこらへんのオバ様方によく似ています。
こちらは、一転して迫力満点。鐘と太鼓だけですがマーチングバンドのように整然と演技をしながらの演奏。
北京の人ではなく、河北省からこのためにやってきたといっていました。 この衣装の下に着ているのがYシャツだったりするのがご愛嬌ですが、このそばで演奏していたロックバンドなんかよりも大迫力で、感動物でした。
さあて 明日はどこへ行こうかな?
昨日は1日休息日で、家で本読んだりビデオ見たりしてすごしました。 天気があんまりよくなかったので…と言訳をしましょう。 今日は天気予報では午後から風が強くなると言うので、ちょっと早めにでかけました。
地壇公園は、北京でもっとも盛大に行われると言われている廟会の場所です。 たしかに人は多いし、お店も多いし、一説にはスリの名所でもあるそうです。
地壇公園は、普段近所の人が太極拳やダンス、散歩などで訪れる事が多く、観光客などもほとんど見かけることはありません。 天壇公園と並んでかつては祭礼の重要な場所だったのですが、天壇公園のように華やかな建物がないので地味なところです。
尚、隣には 「中国第一伝染病病院(通称地壇病院)」があって、北京で伝染病にかかると強制的にここへ入院させられます。 中日友好病院が超豪華病院にみえるような大衆的、かつ言葉が通じないと大変、と言う病院です。 一昨年知り合いが入院しましたが、見舞いに行くと何か病気をもらってくるのではないかと心配になるほど、伝染病患者が開放的に病院内を歩き回っていました。
その広い地壇公園の道路と言う道路に店が出ており、かつて地の神に祈りをささげたと言われる場所では、カラオケ大会が開かれておりました。 目立ちがり屋、出たがり屋の中国の方々はどんどんエントリーして全く堂々とした態度で持ち歌を披露しています。 他の人が自分と同じ歌を歌ったって全く気にしません。 大切なのは 自分が満足すること です。
春節といえば、風車と太鼓と相場が決まっているようですが、これだけ大きな廟会になるといろんなものを売っています。 色とりどりの傘や造花、ドライフラワーやぬいぐるみなど。 もちろんおもちゃ屋さんも食べ物も何でもあります。
見世物小屋もありましたが、出し物はもちろん干支にちなんで 「蛇」 ですね。(蛇女でした) それ以外にも、なぜ今ここでそれを…? と聞きたくなるようなものもありました。 たとえば天体望遠鏡とか乗馬とか… もちろん人は少なかったですが、やはりそれでも疑問は残ります。
売っている人も買っている人も、楽しそうだし、いつものように値段をふっかけたり、激しく値切ったりという事も余り見かけません。 お正月ですからね。
明日は何して遊ぼうかな…